〜リベール軍をとりあえず考察してみようの巻〜

extra1.寄宿舎は秘密の響き
 お話の方に大半練りこんだ、士官学校ネタです。それを抽出すると。

 1.士官学校はレイストン併設。
 2.近い有事を見据えて勉強しながら部隊で実地。
 3.女の子は後方支援に多い。

 こんな感じ。まず1番。
 別にグランセル内でも良かったんですが、あの街、城以外で血なまぐさいところが見受けられなかったので。大規模訓練や兵器使用のことを考えると元からある場所を使うのがいいかと思い、レイストンに併設で。グランセル城下には王都警備隊がいて、彼らのことだって考えないといけないかなーと。城の中には……どうなんだろう。地下水路から入ってくるから、地下区画と上層の間に中間層はありそうなのですが。ただちょっと訓練するには難しいかと思うので、城の中に兵隊用の訓練施設がないと私は思ってます。例えば地下にあったとしたら、訓練で大声張り上げてる時とか武器兵器つかってる時とか、上で舞踏会してたりする可能性が。一階に大食堂があるし。ちょっと現実的じゃないかなーと。お城の中に兵舎はあってしかるべきなのですが、広大な敷地のなかのどこかに設置されてるほうがいいんじゃないかと。親衛隊詰所で訓練? そんな馬鹿なw 地下区画はきっと教会から使用制限かかってると思ってます。城に中庭あればなあ。空中庭園じゃなくて。だったらもうちょっと、城内訓練施設の目処が立ったんだけど。
 そんなこんなでグランセル城内には兵舎が作れなくて、湖沿いのどこかそう離れてないところに兵舎があるかな、と。王都という特性上間違いなく武器使用制限あると思いますので、そういう訓練は全部レイストンかな。あ、別に全土の訓練がレイストンで行われるなどとは微塵も思っていません。各地方それぞれに基地はあるでしょうし、それに併設されて分校みたいな形で士官学校があるところも存在してるかもしれない。ただグランセルの場合は、もともと兵隊とかのことを考えてないと思うのです。あそこに集落ができたのは至宝を封印する為なので、そっち特化の街でしかないんじゃないかという。なんか自分の中で、レイストンは本来王都の中に作られるべき基地だったけれども、それが無理なので隣の地方に作った基地、という認識になっています。城もレイストンも水上だから行き来は楽そうですな。
 王都というもっとも重要な施設に士官候補生がフラフラしてるわけないだろう、というのも理由。修練積んだ候補生なら実地訓練の関係で王都や王城に出張ってきてもおかしくないのですが、そうでない入ったばっかりなヤツらはちょっと(苦笑)。卒業の時とかは王城に集められて、女王から直接訓辞を賜るかもしれないですね。

 2番。士官学校を出ただけで士官になれるか? 無理。多いルートとしては、まず普通に入隊。二年ぐらい訓練つんで、そこから士官学校を受ける。その間部隊はお休みで、卒業したら原隊復帰。その後の昇進は早い……。そんな感じで。お話では同時進行にしてしまってますが、これはまあ物語という特性上ですね。私の士官学校の認識は、「尉官以上将官クラスまで行く人間を養成するところ」です。親衛隊に入る為の場所とは思っていません。というか親衛隊はスカウト制だと思っているので。
 士官学校に入らない、一般兵はどのくらいかなーと思えば、行って尉官だと思ってます。それくらいの差別化がないと。尉官にいけるかいけないかぐらいで兵役が終わるんじゃないでしょうか。でも士官よりそういう現場の人のほうが好きです(聞いてない)。ナントカ隊の長には士官が据えられて当然ですが、きっと部隊の全ては一般兵が動かしている。士官は椅子を暖めるのが仕事。一部そうでない士官もいますがw 偶々彼女は部下に好かれてるから、現場にきたら士気高揚のシンボルと化してる部分がありますね。通常は上が現場に来るとギスギスするもんだ。
 入学年は何歳なのか。16くらいじゃないかなーと。準遊撃士もそれくらいだったはずで、それ以降仕事をしてるから、リベールは16くらいが成人の認識なのかもしれないです。そのぐらいだったら過酷な訓練に耐えそうだし、分別も多少はつく年ではありますのでね。

 3番目。作中、確実な女性士官はざっと見返して、ユリアさん、カノーネさんしか出てきません。エコーは士官学校出かどうかはわかりませんし。加えて、一般兵でも女性名いなかった気がします。まあ軍隊なんてもんは男性社会です。当然っちゃあ当然か。結構リベールというところは、男性と女性の仕事が分かれてる感じ? 中央工房は違いますが、あそこは急進的なリベールにあってもっとも進んでいるところだし、非力さは道具でカバーできる部署ですので問題ない。エリカママを非力とするにはちょっと語弊はあるw あとは遊撃士たちですか。でも完全肉体労働のところには女性はほとんど見受けられなかったので。いてもいいじゃん別に。非力さをカバーできる道具はあるみたいだし。メイドさんとか売り子さんとかが多いからちょっと残念。
 で、後方支援系の軍人さんってあんまり見かけなかった気がします。副官の座にいるべき人がカノーネさんだけみたいな描かれ方がなんだかなぁ……。女王の国だから、警備も女でないといけない部分があります。そういう後方支援系に女性軍人が比較的多いのなら納得できます。直近の警護はきっと親衛隊の役割ですが、親衛隊ですら女性軍人二人しか見てないぞ……うち一人は艦橋組だから王城常勤ではないだろうし。王城に常勤している、親衛隊のうち後方支援系の女性軍人が、女王の身辺警護を交代で当たっていると思われ。大隊長はまず間違いなく忙しすぎ。大隊長に全て任せたらダメw ま、見えてない部分だからなんとも言い切れませんが。とはいえ、アリスちゃん(誰)の前は男性が立っていたのかもしれませんし、たまたま今が女王で、一世はずっと昔の人だったかもしれない。その間他の名を継ぐ女王が立っていたかもしれません。何が言いたい河からなくなってきておりますが、要するにトップが女王でも実はそのごくごく近辺以外は基本変わらなかったのかもしれないです。女王になるか王になるかで親衛隊の男女比は変わったと思いますが……。
 カノーネさんは明らかに後方支援だし、ユリアさんは前線駆け抜けタイプだから、組んだらすごくいいチームになるだろうなと思います。二つ名がつく二人なので、カノーネさんも前線で戦うのは嫌いだけどやったらそれなりにいい成績残すでしょう。ユリアさんも書類が嫌いだけど、ちゃんと読み取って纏め上げる力は持っているはず。なんかそんなイメージがw 全然無関係ですが、コレクションブックの巻末の方、用語集みたいになってるところでカノーネさんに対し「リシャールに対する依存度が高い、一人では冷静な判断はできない」とか書かれておりました。ならなんで士官学校時代に「文のカノーネ」と呼ばれるんだ? 誰かに依存してじゃないと能力が発揮できない人間に対してそんな称号つくはずないのでは? ……まあ、あの本は筆者の思い込みが各所にちりばめられているので、基本話半分にしか読んでないけどさ。ちったぁ商業誌自重しやがれと思ったりもするけど。それでもあの記述はちょっと納得がいかない。

 AKI様の考察に、一般兵はバイト感覚かつ、銃などがなければ闘えないという部分がありました。導力停止時に武器が使えなくなって「剣なんか士官にしか使えない云々」の台詞をどこかでみたとの情報も。峠辺りでしたっけ……。酷い軍隊だw フィクションで、恒常的に戦争をしているところではないのでダレるのは致し方ないものでしょうか。戦役、よく闘えたよな……。十年前にはリベール軍人中で、実際の戦闘経験があったのは一握りでしかないんじゃないかと思います。帝国や共和国から招聘した人たちとか。派兵もしていないようですし。戦役後にその轍を踏まないように訓練するのが常じゃないかと思えど、一般兵に関してはものすごいなんちゃって感が否めない。士官以上も大概だが。
 とりあえず准将、そのへんから叩きなおすのが先です。情報部はとりあえす親衛隊に情報収集任せとけw

 今回のご協力者様はAKI様。ありがとうございますー。

2007.11.17

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