2008.8.24 インテックス大阪

でもって、停電だった。
始まりは唐突、何の前触れなくシメオン君が落ち、次いで全ての電源が落ちる。
明かりどっかにあったかなぁ、そういや携帯なんて文明の利器があったなぁと、
今だ握り締めたままのレース用鉤針&パイナップル編みの出来そこないを手放す。
普段なら電気を消しても深遠の闇になることは皆無な大阪の夜、
このときばかりは真っ暗で、唐突に落ちたこともあり夜目に慣れるのに少々時間がかかった。
んでもって手探りで携帯を手にする頃夜目にも慣れ、
大雨続く外を見ると遠くまで真っ暗。
マンションの廊下電灯が点いているはずなんだが。
やったことは携帯メール。

往信「停電。まっくら森」
返信「ヒデオ」

イタリア料理好きに送ったのがそもそもの間違いだった。


幸いにして荷造りは夕方に終了、今回はマスターを連れて行くのでミイラして屈葬、
その合間に本やらちびちゃんやらネタやら茶やらを挟み込む。
肩掛けの鞄にはできるだけモノを入れたくなかったのでコロコロにつっこんだのだが、
玄関先まで持っていくだけでなんか疲れた。

その後停電はすぐに復旧した。
すぐ近くに電車の駅があるが、止まったろうなぁと思いつつおもむろにおやかんに水を入れる。
明日の茶会(すでにここの認識からして違う)のために紅茶を出すのだ。
お手軽サイズな魔法瓶は一つしか持っていないのでここは大人しくダージリンで熱いのをもっていくことにし、
洗ったペットボトルに詰め込む分を作る。
さあどの茶にするか。
熱くなくても美味しい奴でいこう、アイス対応可能な茶葉を引っ張り出そうということで召喚フォートメイソン。
柑橘系でさっぱりな感じで美味。

うん、そうなんだ。
結局スイッチョンデヴューは出来なかったんだ……。


朝、ラジオの音が消える。
ふと気づいたらもう準備始めないとヤバイ時間。
寝つきが悪く直前までレース編みしてたのが悪かったか。
八号レース鉤針はもう一声仕事人には足りない。
十号レース鉤針なら仕事人にきっとなれる、とかなんとか。
寝ぼけつつ顔も洗わずまずしたのがおやかんを火にかけること。
そう、ダージリンの宴を開くのよ!

茶を二種類淹れて本気でインテに茶会しに行く奴は私くらいでいい。


エッチラオッチラと荷物を下ろし近所のコンビニへ。
と、そこで待ち合わせ相手一人目とバッタリ。
駅で待ち合わせるのがちとずれたがまあいいや。
おみかんのつぶつぶポッキーを確保して出撃開始。
いつもみたいに階段使う気力が無かったのでエレベーターだ。
だがこのエレベーター、待ってる場所のあまり奥の方に行くと、
ヨッパライが生理現象起こしてるときがあるのであまり近寄らないように。

イベントのことや色々話しながら待ち合わせ相手二人目こと第四夫人様こと水嶋様確保(長)。
あそこからいく時にはまだ座ってられるんだが、中央線乗換えするときにもう座れなくなるんだな。
でもまだ本町からよりはマシだ。
JR使いが梅田で御堂筋に乗換え、んでもって本町で中央線乗換えというルートが多分に考えられる。
案の定今回も痛勤ラッシュ並に人がいた。
覚悟を決める、やっぱり一般の無関係な方ごめんなさい。
カートでかいです。

中ふ頭までは乗らずにコスモスクエアでおりてノタクラ歩く。
できる限り階段は避けるも、どうしようも無いときもありがんばる。
マスターをつれてくるという時点でこちらは覚悟できているが、
ずっと左手でカート引っ張ってる為掌が痛い。
どうしようかと考える階段踊り場。

そうだ右手使おう。

前日、普段より短いとはいえちゃんと寝てるんですが。


会場付近まで来てパス分配。
おもむろに取り出したのは某の季刊パンフレット。
ドルパ19時の、今年の初夏号。
オーナー仲間である第四夫人様曰く、
「なんでンな誘惑たっぷりのモノに挟んでくるの!」
はい、単にちょうどいいファイルが無かっただけです。

ピリピリと点線で切り分け、中に入って目指せ六号館。
やっぱり遠いな六号館。
夏の三階は寒いというので期待しつつ(超暑がり)、結局あんまり変わらんことにがっくり。
目指す場所には椅子二つと山のようなチラシ。
いつも思うのだが、せめて大きさだけでも揃えておいてくれないだろうか。
大中小の大雑把でもいいからさ。
B4サイズてどこの誰が折らずにもって帰るっていうんだ。

お隣さんは昨年の夏にもご一緒させていただいた方。
ファルコム話そっちのけでキール君話で盛り上がったという思い出あり。
前にもあいましたーとお話しつつ、今回は端が近い場所だったのでコロコロごと回り込む。
確か前回は机の下からくぐらせた。
通路占領してゴメンナサイと謝りながらとにかくマスターを外に出す。
屈葬して半日ほど置いてあったのと、普段から座らせている為テンションゴムが緩くなっている(多分後半が主な原因)。
足がなかなかちゃんとなってくれない。
がんばりつつなんとか割烹着着せてスタンドに立たせた。

この時点で既にツッコミは入っていたのだが、盆前に第五夫人様と花魁茶会をしている。
マスターはその段階から上半身裸+ドッグタグ状態から花魁に変わっている。
……赤い襦袢姿で連れて行ったのは私です。
出した瞬間に大笑いされました。
ネタ上等。
襦袢の上から割烹着着せたら岡場所の賄い方みたいになったですよ。
でもヅラはつけてないのでパゲ。
一体何のスペースなのか。
それは誰にもわからない。
ちびちゃんもミイラから復活させ、こちらはちびオリビエイメージのはずなのにやっぱりマルコメ金太郎。
金太郎腹掛けハマリ過ぎ。
おしりがやっぱりセクシィ。
あと、前日どうしようもなく購入しなければならないという使命感に駆られたインディのちーこいフィギュアも。
奥様に見せるためだったのだが、一通り奥様が堪能した後片付けたはずなのになぜか出ていた。
頂きものなユリアさんマスコットもお守り代わりに置き、
ぷちポット×2とやかぐるみも置いて、当然ながら茶も湯飲みも出ていて一服。
今回も本が最後かと思えどトリを飾ったのは初めて作っていった値段表。
いつも会場で書くのが習慣だったがw
一応あらすじもなけりゃいかんだろーなーと思ってない知恵絞って書きました。

本はオフ本のみの搬入にはしたものの数はユリアさんアンソロ含めて五冊。
ちょこっと箱を印刷屋のから変えて、腐れ縁が洋モノDVD箱を購入してウチに送ってもらうようにしたときに出来た、
ニヤリ箱(from USA)に突っ込む。
自分の住所が堂々と出ているが英語表記、
海外からの荷物はいくつも荷札やらシールやらがついているのでパッと見どれが住所かわからん。
目立つのは「税付き郵便」のシールだった。
それにしても背表紙幅四ミリは結構「本!」って感じがしますね。
何考えて68頁も書いたんだろうね、自分。
特殊紙印刷の手触りが好きさ。
奥様に見てもらい、ちと詰まってる頁はあるが許しどころという許可を頂いて安心して並べる。
その後、パゲのままだったマスターに少佐風ヅラをかぶせる。
マスターもちびちゃんもマルコメモードだと人外魔境っぷりに拍車がかかることこの上ない。


開場、今ごろ怒涛の如く突入開始なんだろうかと思えど六号館上まではまだまだ喧騒は届かない。
のったりマッタリ、お隣さんとなぜかDS版のDQ話をしながらのんびり待つ。
逆側のお隣さんも到着して簡単に挨拶をし、人を待つ。
その間、次第にDQ話が次にリメイクを待つDQ6の話になり、全くファルコム話からずれていった。

ボツボツと人がくるが目の前は静か。
お隣さんと話をしながらのんびり待つ。
そのうちにスケブを頼まれたので描く、がリクエストがリアルおやかん。
いいんですか、ネタは実行に移す私ですよ、本当にいいんですかというといいというので描いた。
静物画デッサン状態になりつつ影もつけるし普段描いてない取っ手と本体の接合部や取っ手の形状もガンガン描いた。
影は指で擦り落しぼかしをかける。
資料は掌に乗っかってるぷちポットと、愛用しているオレンジおやかん(脳内資料)。
で、あまりにアレなのでとって付けた気味におやかんきぐるみなヨシュアを描いた。
その落差はある意味伝説になるかもしれない。

描いているうちに、いつも来てくださる方と、遠く泊まりでやってきてくださった方が来訪。
が、なにせこちらはおやかん描写絶好調の超佳境、しばらくお待ちいただくはめになりました。
ゴメンナサイ。
お隣さんにも笑っていただけたからよしとします。
新刊を買って頂いて差し入れまでいただいてしまいました。
じっくりと味わっていただこうと思いますv
遠方からの方からは普通にユリアさんをスケブ依頼。
ま、ウチ初めてのスケブ依頼が「割烹着」でしたからねー。
剣帝で割烹着が初めてです。
こちらもやるぞとおもむろに本気モード(とはいえ元がアレでコレでソレなのでどうなったかは推して知るべし)。
アフターご一緒を約束しつつ他のところを見てこられるということでお見送り。

奥様はこのときお友達への顔見せ&新たな萌えを求めて旅立ち中、
もうお一方の同行者様と私がスペースでのんびり茶を飲む。
お話の書き方とかいろいろ話をしていたら今回もまたわざわざ旅行の途中に立ち寄られたという尊敬な方が!
さすがに初めて会ったときみたいにもうテンパりません。
未だに奥様に「あのテンパり具合はただ事じゃなかった」といわれるw
ずっとその方に描いていたブツもお渡しすることが出来、もう私心残りない。
明日おやかんが虹の根元から迎えに来るといわれても驚かないくらい心が平静になった。
というか旅行に出られるというのに紙の束を渡してしまった迷惑以外の何者でもない奴には成り下がった(最低)。
差し入れも頂き、新刊も買って頂いてもう何もいうことがありません。
オマケのレース編みコースターも渡すことが出来、且つ前のオマケなストラップも使ってくださっているとのこと。
外でも十分使えるようにを念頭に作ってるスタンスで本当によかったと思います。
直近のえにっきに描いたブーメラン姿な所長にもウケて下さったようで本当によかった(そこですか)。
今回インテ最後な理由なんぞも話しつつ、こちらもお見送りです。


で、アフターをお約束した二人が、一通りめぼしいところを見た&スケブ受け取りでやってきた(仮にA様、B様とする)。
話しているうちに同行の方(仮にC様とする)がB様(遠方よりの方)とどこかへ連れ立っていった。
人はそれほどこないのはわかっていたので私一人でスペースに居残り、A様と他愛無い話をする。
ちょっと新刊も読んでくださったようで、直で感想もらうのがドキドキな瞬間w
というかあそこ一旦座るとお尻に根が生えるんだw
生来のマンドクセ気質と合わさって、インテのフランクはもういいやと思っていた頃、
なんと、フランクを持ってB様&C様帰還。
「食べて、いやむしろ食わないと許さん」とありがたいお言葉を頂いてしまいました。
もうほんとに馬鹿でマンドクサがりで根本的にごめんなさい。
無事フランク初体験できました。
涙出るほど美味しかったです。
その後はお三方でお食事に行ってもらいました。
お昼からはずれてる時間だったので多分大丈夫だとは思うと送り出し、
また茶をすする。
もはや縁側で日向ぼっこしつつニャンコを膝において茶をすするオババ様な気分。

今度は第四夫人が戻ってきてまたいろんな話。
萌えサークルあるか探しにいっていたそうだがどうもそんなに収穫は無かったようだ。
スレイヤーズが四度アニメ化してるからどうかなーと思ったけどなかなかそうもいかないらしい。
岡場所賄い姿のマスターにツッコミを入れつつ、
「『Patriots4』表紙で一番手が入ってるのが銃だ」といわれて「M9サイレンサー!」とか叫びつつ、
お隣さんの本を横からこっそり購入させてもらったりなんかしながら時間は過ぎる。
やっぱり周辺でSD立ててる人は皆無。
高さとしては他のサークルさんのディスプレイが高かったりはしたものの、
人型の何かが立ってるってのは目立つらしい。
今回も「目印にしました」という話をきいたw


無事に閉会を迎え、再度屈葬の旅が始まる(屈葬って言うな)。
マスターはどうしてもカートより背が高いので相せざるを得ないわけで、今度こそテンションゴム交換をまじめに検討する。
ふと後ろのテーブルを見ると誰もいなかったのでカートをそこに置いてミイラ開始。
その前に本を片付けないとあとが上手くいかないのでニヤリ箱に突っ込む。
この本さえなければマスターがもっとゆったり入ってくれるのに……と、
完全に出るイベントを間違えている発言をしては奥様に突っ込まれる。
作業をしているとお昼に出たお三方帰還、私はミイラ中。
全部入った! と思ったらA4スキャナサイズよりでかい水彩スケッチブックが出たままだったorz。
はいやり直し。

帰りはやっぱりコスモスクエアまで歩く。
滑り止めのガタガタが非常に怖くて「滑り止めの馬鹿ー!」って言ってたらやっぱりツッコミを受けた。
何回も移動させてるから大丈夫なのはわかるし、
壊れてもパテ盛りで直せるっちゃあ直せる素体なのでどうにかはなるが、
マスターは我が家にやってきたはじめてのSD。
いわば長男。
そんなに大事なら外に出すなという話ですが、
彼らを使ってコスプレしてるのが楽しいんだ……。
今回花魁だったけど、一応少佐セットは持って行ってました。
使う機会なかったけど。

コスモスクエア駅エスカレーター停止。
ワンフェスでエスカレーター事故起こしてる為非常に気を使った結果だが、
イベント帰りにトドメの階段搬送。
エレベーターも止まってたっぽい。
なんとかおりて待機してた中央線に乗り込み。
こう言う日に海遊館に来る家族連れは大変だなぁとか思いつつ本町まで我慢の子。
行きの状況からして確実にここで一気に減る。
そのまま谷町四丁目まで行って谷町線乗換え、東梅田到着。
御堂筋ラインと同様、大阪を縦に走るラインで、路線図には一本横に描かれるがおみごとな隙っぷり。
こう言うとき地下鉄の状況把握してるのは強いですなー。

B様が阪急東通りにお宿をとっているということでアフターは自然とそこに決定。
日曜日+夏休みでカラオケはどこも多かったけど20分ほど待って入る。
軽く軽食しつつオタカラやら思い思いの曲やらを歌い倒す。
年代が比較的散ってたメンバーだったのでもういろんな曲が飛び交った。
そして私は一発目に「Twilight」を行ってダウンしそうになったw
グループの曲は一人には荷が重いw

途中C様が帰宅され、その後一時間延長。
奥様と一緒に「暁の車」を入れたら、年末に母親が「ドラマだねぇ」とシミジミ呟いたPVが流れる。
普通に歌っていたが 炒飯 ディアッカが出た瞬間に奥様と笑いに引きつりそうになった。
あのフラッシュサイトの影響力は大きい……。
続いてラストが「クックロビン音頭」。
奥様と、なんで締めになっちゃったんだろうねぇとシミジミ。
だがこの曲、恐ろしいことに大体の人間が知っている。
年代的にあわない人間でも知っている可能性が高い。
そして知らずとも、そのタイトルがタイトルだけに大体興味津々で聞いてくれるw

「さあみなさん、お手を拝借!」


その後はちょっと遅めの夜ご飯。
和風なパスタ屋さんになだれ込んで話しながら食事。
あそこの和パスタは美味かった、また行くべし。


今後の都合によりインテに気軽に参加できるのが今回で最後。
至らないサークル主で、今回も私が注意すべきところを奥様やC様に代わってしてもらったりして、
ダメダメなままおわっちゃったなぁと反省。
このあとこんな形でオフ活動するかは未定ですが、
きっとこの経験は忘れない、忘れられるはずが無い。

心から行けて良かった、出会えて良かった。
またいつか、旅が始まる日がくるかもしれません。
その日まで、ではまた!

ありがとうございました!

おまけその1:サークルカット篇

全く絵が描けない状態だったので開き直ってコレにした。本気でコレにしたとは思ってなかった、美麗カット絵の中にあって目立つんだけど等々の賛辞の言葉を頂いた。


おまけその2:ブーメラン所長篇

何を思ったかインテ前の週くらいのえにっきに描いた所長。やたらに話題騒然。白レースでブーメラン作ろうという話にまで行ったとか行かないとか。

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