<音楽>

 言うまでもなく音楽は光田康典さん。彼の曲に関して、私の変遷は

  クロノトリガー
    ↓
  クロノクロス
    ↓
  ゼノギアス

 ときている。リリース順としてはクロスの前にゼノがくるのだが。トリガーは残念ながらベストverしかもっていないが、クロスとゼノは手に入れた。まさにゼノに関しては執念としか言いようがない。

 でまあ、この二つ。ライナーノーツを見ていると笑える。加藤さんの記述に出てくるラジカルドリーマーズはクロスにでてくる…というよりも地になっている。多分、このライナーノーツを書いているときにもうクロスの計画が進行していたのやも知れない、と邪推。

 こういう曲のタイトルを決めているのは誰だが知らないが(往々にして作曲者でない場合が多いらしいが)、どこか似通っているのだ。まあ、作成陣がほとんど同じようなのでそれはそうかもしれぬ。どこが、といわれて最たるものは、「まどろみ」である。どちらのゲームでも宿に泊まったときに使われていた、同名の曲だ。これには冗談抜きで受けた(うけんでいい)。
 また、「盗めない宝石」というタイトルが使われている。どうもこのタイトルだけだと、私の頭の中では吉良さんのギターとみとせ嬢の美声が響く。ちなみにクロスのほうでの正式タイトルは「RADICAL DREAMERS 〜盗めない宝石〜」である。クロスのエンドタイトル。私としては、ゼノではファティマの碧玉のことを指すと思う。
 「遠い約束」も。ゼノではオルゴール、クロスではベストエンドに入る時の曲。正式タイトル「生命 〜遠い約束〜」。どちらも綺麗な曲だぁ。

 ゼノでの日本語歌詞がクロスでタイトル、というものがあった。「凍てついた炎」だ。個人的にかなり気に入っており、へったくそな耳コピーを友人に押し付けた覚えがあるくらいだ。もっとも、この曲自身はラジカルドリーマーズで使われていたらしい。同タイトルかどうかは不明。ラジカルをしたわけじゃないし。

 後は言い回し。たとえば、ゼノ「大空と雲ときみと」、クロス「風と星と波と」。使われている単語は違うが、助詞の使い方が同じなので似通った印象を覚えた。クロスでの正式タイトル「MAGICAL DREAMERS 〜風と星と波と〜」。ちなみにクロノサントラ購入の動機曲の一つでもある。エンディングタイトルと似ているので気をつけよう(誰が何を)。ゼノサントラ購入動機曲は「導火線」「翼」「神に牙むくもの」である。空飛び系の曲はいいなぁ。今度この手の曲ばっかり集めた空飛びCDでも作るか。いつもバトルCDばっかじゃないですよ。あとの気に入った曲は「飛翔」「タムズ 海の男の心意気」「引き裂かれしもの」「予感」「風の生まれる谷」「つわものどもが夢のあと(特に前半の、アジトで流れる方)」…など。

 どちらも民族音楽たっぷりであるが、光田さん自身はアイリッシュがお好みなのだろうか、アイリッシュアレンジのアルバムが存在している。「CREID(クリイド)」だ。ゲール語で「信じる」の意、だそうだ。さすがにそこまで語学は勉強していないので分からなかった。

 ケルト系音楽好きでザバダック(吉良さん〜)もかなり気になる私としては当たりの一枚。自分で持っているCDリストを眺めていたらケルト音楽のCD混じってるし。アイルランド系出身のアーティストアルバムあるし(この間リストアップしたらその意味不明さにひっくり返ったらしい)。音楽だけじゃなくていつも編物に使っているパターン集だってアラン模様だ。あのシンプルさがたまらなくいい。実際イギリスまで行ってあのあたりのごちゃ混ぜ加減を実感してきたが、政治問題というものは常人には理解できないというのが感想だ。

 ところで問題がある。一回クリアした時点でいくつかの曲、劇中でどのあたりに使われていたのかさっぱりなのがある。これはやはり、某登場人物にやたらと入れ込んでいて、音楽を気にしていなかったのが原因だろうか。いや、そんなこたぁないはずなんだがなぁ。

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